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文章: 商品開発者インタビュー

商品開発者インタビュー
特集

商品開発者インタビュー

“思いやり”から生まれました

実用新案登録も取得した、着脱しやすさにこだわったKINDCAREオリジナルボタン

KINDCAREでは、“着脱しやすさ”と“縫製のしやすさ”を両立した、オリジナルのユニバーサルデザインボタンを開発。実用新案登録も取得し、2024年春夏シーズンのアウター製品に初めて採用され、お客様からもご好評をいただいています。

このボタンは、ただの「パーツ」ではありません。日常の中にある小さな不便や、衣服を着るすべての人への“思いやり”から生まれたKINDCAREのものづくりの象徴でもあります。

今回は、そのボタンがどのようにして生まれたのか、企画・開発を担当したスタッフにインタビュー。誕生のきっかけから細部の工夫、そして今後の展望まで、開発の舞台裏をお届けします。

1. 商品開発のきっかけ

Q:この商品(ボタン)を開発するに至った経緯を教えてください。

A:KINDCAREのアパレル商品では、もともとボタンのつけ外しを楽にするために、ボタンホールを斜めにしていたんです。でも縫製工場の方から「斜めに印つけて加工するの大変で、コストもかかるよ」と言われまして。ボタンそのものを変えてしまえば、ボタンホールを斜めにする必要がなくなりますので、縫製を簡素化できると考えました。

また、斜めボタンホールの場合、ボタンをとめた時に、遊びの部分が増えて、上下にずれます。ボタンホールに通しやすく、外しやすいボタンに変える必要があると考えました。

Q:開発するまでに、どのような課題がありましたか?

A:まずは形、デザイン重視で考えましたが、製造コストとロットをどうこなすか?いい物ができてもコストが高かったら生産できないので、そこが課題でした。ボタンを縫い付けるアパレル商品の生産数も現状そこまで多くない為、ボタンのロットも当然少なく、1,000~2,000個単位。日本では具現化が難しかったのですが、海外で小ロットで受けてくれる業者さんが見つかりまして。ロットをできるだけ大きくするために、黒単色を採用するなど、できるだけ色を合わせるようにしました。

Q:他社の商品にも同じようなコンセプトのボタンはあると思いますが、差別化をどのように考えましたか?

A:他社の事例についても色々リサーチしましたが、詳細な情報を得る事ができませんでしたので、自分で色々と試行錯誤をしました。他社さんのボタンは両サイド尖った形でしたが、両サイド尖る必要ないと感じ、デザインしました。また適度なカーブと厚さの違いが必要と感じ修正を繰り返しました。

 

2. 開発プロセス

Q:開発着手から実際の商品化まで、どのぐらいの時間を要しましたか?

A:今回はこのプロジェクトに集中して取り組めたので、2〜3ヶ月でかなりスピーディーに完成できました。自分で立ち上げから商品化まで一気に進めたんですが、海外のメーカーさんが対応早くて助かりました。

Q:最も苦労した点は何ですか?また、想定外のトラブルはありましたか?

A:ボタンの厚さですね。ミシン付けが厳しそうだと問題がでました。

Q:最も楽しかったことや、やりがいを感じたことは何ですか?

A:思ったより早く形になったのがすごく嬉しかったです。海外のメーカーの協力が本当にありがたかったですね。

Q:開発の途中で、社内を含めたユーザーテストは実施しましたか?

A:まわりの方に開発の段階でちょこちょこ使ってもらい、意見やフィードバックをもらいました。「いいね」というリアクションがあると、励みになりました。

 

3. 商品のこだわり

Q:このボタンの最もこだわった点は何ですか?

A:先のカーブ適度な丸み、厚み、ゆるいカーブ、滑り止めの彫りなどです。先がとがっていると生地を傷つけてしまうので。筋は滑り止めのためです。

Q:デザインで工夫した点はありますか?

A:ボタンには、おしゃれ度も必要だと思いましたが、機能を重視するとなかなか…質感をマットにしたり、マーブル染めをしたり、いろいろと工夫しました。

Q:機能や性能で重視した点はありますか?

A:先のカーブで怪我がないように、またボタン割れが起きないように、などですね。

Q:安全性や環境への配慮はされていますか?

A:安全性は必須ですので、ボタン先端のカーブでお客様が手指を怪我されないように、ゆるいカーブにしました。また、ミシンをかけたときに割れないように、ボタンの厚みは何度もチェックしました。

 

4. ターゲット層

Q:お客様のニーズをどのように捉えましたか?

A:洋服を着脱しやすいことが最も重要だと考えました。

Q:お客様に良さを実感して頂けるように、どんな工夫をしましたか?

A:人の指の形に近づけて止めやすくしたり、滑らない様に溝を付けたりしました。薄すぎても割れてしまうので、適度な薄さとカーブをつけました。人の手で縫い付けると工賃があがってしまうため、ミシンでつけているので、ミシンに入る厚み、大きさ、形にしました。

Q:商品化した後、お客様からの反響はありましたか?

A:留め外しをどうやってやるのかわからないという声を複数頂いておりますので、止めたり外したりするところを撮影した動画を見せることで、皆さんによりわかっていただきやすく。

 

5. 今後の展望

Q:今後、同じような「より使いやすいパーツ」開発の予定はありますか?

A:ファスナーの「引き手」の開発を検討中です。その他、パーツではないですが、機能性素材で商社経由で大学との技術提携なども検討しています。

Q:開発を通じて得られた教訓や、今後の商品開発に活かしたいことはありますか?

A:一度商品化しても、もっといいものにするためには進化が必要だなと感じました。今回のボタンも、シャツ用にはちょっと大きめなんで、これからはもっと小さくて使いやすい形にブラッシュアップしていきたいです。

Q:最後に、読者やお客様へのメッセージをお願いします。

A:これからも、より着やすい・使いやすい商品やパーツを開発し、どんどん進化させていく予定ですので、ご期待ください。

 

<オリジナルボタン採用アイテム>

ウィメンズ:タックブルゾン ナイロンタフタベスト

メンズ:メンズジャージシャツ メンズサッカーストライプシャツ