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記事: 背中が曲がってしまうので、ステッキの長さをを長くしても大丈夫ですか?

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背中が曲がってしまうので、ステッキの長さをを長くしても大丈夫ですか?

背中が曲がっているからステッキを長くしたい?
―ちょっと待って!その調整、逆効果かもしれません―
「背中が曲がってきたから、ステッキを長めにした方がいいですか?」
というご相談をよくいただきます。
たしかに、前かがみになる姿勢では、通常の長さのステッキが使いづらく感じるかもしれません。
けれど、ステッキを“必要以上に”長くするのは要注意。かえって歩行が不安定になったり、体に負担をかける原因にもなります。

◆ 長すぎるステッキがもたらすリスク
ステッキを長くすると、肘が大きく曲がってしまい、腕や肩に余計な力が入ってしまいます。
その結果、こんな不調を招く可能性も:
肩や首、上腕への負担増
ステッキが体の外側へ斜めに出てしまい、安定感が低下
支えたいタイミングでしっかり力が入らず、転倒リスクが増加
一見、長いステッキは楽に見えても、実際には「支えにならない」ことが多いのです。

◆ ステッキは“身長に合わせた長さ”が基本
大切なのは、その人の身長と姿勢に合わせて適切な高さにすること。
ステッキの理想的な高さは、腕を自然に下ろしたとき、肘が軽く曲がるくらいが目安です(およそ15度〜30度程度)。
この角度で握れると、力が効率よく伝わり、疲れにくく安全です。

◆ 背中が曲がっている方にはプロの調整をおすすめ
前かがみの姿勢がある場合、「標準の高さ調整」では合わないこともあります。そんな時は無理に長くせず、歩き方や体の角度に合わせて調整する工夫が必要です。

店頭では実際にお体のバランスや姿勢を確認しながら、最適な長さをご提案できます。ご本人が来られない場合でも、身長の目安や普段の姿勢、歩行の状態などを伺えれば、ご相談に応じます。

◆ まとめ|“長さで補う”より、“体に合わせる”
ステッキは“道具”ではありますが、毎日一緒に歩く“相棒”でもあります。
合わない長さは、むしろ歩きづらさやケガの原因になることも。
「背中が曲がっているから長くした方がいい」ではなく、
「今の自分の体に合った高さに整える」ことが安全で快適な歩行への第一歩です。

心配な方は、どうぞお気軽にお近くのKINDCARE店舗のスタッフにご相談ください。
あなたの歩みに、ぴったりの高さをご一緒に見つけましょう。